糖尿病の治療は、薬・食事・運動の3本柱でおこないます。
2型糖尿病の方は、まずは飲み薬を中心に治療をしましょう。今はいろいろな種類の薬がありますので、個々人に合った薬を選んで治療することができます。肥満を伴う糖尿病の方には減量効果のある薬がよいかもしれませんし、腎臓や心臓の持病がある方には臓器を守る働きの糖尿病薬がよいでしょう。
必要に応じて、インスリンの注射を使うこともあります。「インスリンをはじめたら、やめられないのでは?」と不安に思われている方も多いです。が、2型糖尿病の場合は、インスリンを使い始めたからといって、一生やめられないとは限りません。
個々の生活スタイルに合うように治療を一緒に考えていきましょう。
ただし、薬さえ飲んでいれば、食事は好きなものを好きなだけ食べてよい、というわけではありません。食事に関して、気を付けていただきたいこともあります。
このようにお伝えすると、あまり自炊をしない方は困ってしまうでしょう。できるところから、少しずつ取り組んでいくことが大切です。また、間食や外食については、一律に禁止というわけではありませんが、個々の血糖コントロールの状態や合併症などによっても変わります。個々の生活リズムやなどを踏まえて、食事について簡単なアドバイスをいたします。
運動は、それ自体が血糖値を下げるのに役立つことがわかっています。運動によって、インスリンが効きやすい体になるのです。
走ったり、ジムに通ったりというような本格的な運動をしなくてもかまいません。少し歩く距離を長くする、エレベーターではなく階段を使うなど、日常生活でできるところからやってみましょう。
こうした標準的な治療をおこなっても、なかなか血糖値のコントロールがつかないことがあります。その場合はより専門的な対応が必要となるため、糖尿病内科などを紹介いたします。