高血圧

高血圧とは

血圧が正常よりも高い状態が続いていると「高血圧症」です。
年齢や持病によって、目標とする血圧の値が少し変わります。以下の表を参考にしてください。

ご家庭での血圧
74歳までの方 125/75 mmHg 未満
75歳以上の方 135/85 mmHg 未満
糖尿病
腎臓病の方(または尿蛋白陽性)
脳血管障害のある方(脳梗塞など)
冠動脈疾患のある方(狭心症、心筋梗塞など)
125/75 mmHg 未満

※高血圧治療ガイドライン2019より

高血圧は、40代ごろから増えていき、70代にはおよそ70%もの方が罹患する病気です。早めの対処で、高血圧やそれに伴う病気が進展しないようにしましょう。

高血圧の症状

高血圧だからといって、特別な自覚症状はありません。
血圧がかなり高くなっている場合、めまい、頭痛、肩こりを感じることがありますが、ごく一般的な症状のため、この症状だけで高血圧を疑うのは難しいでしょう。


今は、薬局などでも血圧を測ることができます。高血圧だと指摘されていない方でも、機会があれば血圧を測定してみてはいかがでしょうか。

高血圧の原因

高血圧には、原因となる病気がとくに存在しない「本態性高血圧症」と、何らかの病気が原因で高血圧になっている「二次性高血圧症」があります。ほとんどの方は本態性高血圧症です。
以下のような原因にお心当たりの方は、改善するよう意識してみましょう。

  • 塩分のとりすぎ
  • 運動不足
  • 飲酒、喫煙
  • 野菜不足
  • ストレス

中でも、日本人は塩分の摂取量が多いことが知られています。減塩調味料を使用するなど、簡単に工夫できるところから対策してみませんか。

高血圧の治療

高血圧の治療は、「薬」と「生活習慣の改善」がメインです。


薬は、年齢や他の持病との兼ね合いから、適したものを選びます。少量からはじめて適切な血圧にコントロールできる量まで増やしたり、作用の違う降圧薬を組み合わせたりするのが一般的です。


生活習慣の改善としては、以下の中からできることを取り入れてみましょう。

  • 減塩調味料を使用する
  • 肥満の方は、適正体重を目指す
  • アルコールの量を減らす、休肝日をもうける
  • 野菜や果物をとる
  • 魚を食べる頻度を増やす
  • 減煙、禁煙を目指す

高血圧の放置リスク

「高血圧と言われたけど受診していない」「仕事が忙しくて、病院に通うのをやめてしまった」という方はとても多いです。
ほとんど自覚症状のない高血圧ですが、じつはさまざまな病気の元。しっかりと治療を続けることが大切です。

血管がボロボロに:動脈硬化

高血圧の状態が続くと、血管が硬くなり、内側にプラーク(カサブタのようなもの)がつきやすくなることが知られています。動脈硬化の度合いは、「血管年齢」という名称で測定されています。


年齢とともに動脈硬化は進行するものですが、高血圧は動脈硬化の進行を加速させる大きな原因です。動脈硬化が進むとさらに血圧が下がりにくくなる、という悪循環におちいってしまいます。

血管が詰まる:脳梗塞、心筋梗塞

動脈硬化によって血管内にプラークができ、そのプラークが剥がれて血管が詰まると、脳梗塞や心筋梗塞を起こします。
こうした病気は突然死の原因にもなりますので、「たかが高血圧」と油断せずに治療することが大切です。

腎臓にも影響が:腎機能低下

高血圧によって動脈硬化が進行し、血管が狭くなると、腎臓の血流が悪くなって機能が低下してしまいます。
腎臓は、体内の不要なもの・老廃物を体の外へ出すための臓器です。腎臓の機能が低下することで余分な塩分や水分を出せないため、血液量が増え、心臓の負担となりさらに血圧が上がります。
このような悪循環で腎臓の機能が低下し続けると、「腎不全」「腎硬化症」などに進展してしまうかもしれません。

まとめ

高血圧は、生活習慣病の1つで、放置しているとさまざまな病気を引き起こします。
自覚症状がほとんどないため、あまり積極的に通院しようと思えないかもしれませんが、早いうちから血圧をコントロールすることが大切です。
当クリニックは、新横浜駅からすぐの立地で、オフィス街にも近いです。予約制で診療をおこなっており、お忙しい合間でも受診しやすいよう工夫しています。高血圧をはじめとした生活習慣病が気になる方は、ぜひご相談ください。

参考

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