花粉症

花粉症とは

花粉症は、アレルギー性鼻炎の1つです。季節によって症状がよくなったり悪くなったりする鼻炎の方は、花粉症の可能性があります。
2019年の調査では、42%もの方が花粉症と診断されていました。悪化すると日常生活にも支障をきたす病気のため、しっかり治療して快適な毎日を過ごしましょう。

花粉症の原因

花粉症の原因になる植物はいくつもあります。
地域によって多少時期がずれますが、関東地方で代表的な植物とその花粉が飛ぶ季節は、表を参考にしてください。

植物 時期
スギ 1~6月
ヒノキ 2~7月
シラカンバ
(東北~北海道)
4~6月
イネ科 3~11月
ブタクサ科 8~12月

関東では、とくにスギ花粉症の方が多いです。スギは花粉の飛散期間が長いので、しっかり薬で症状を抑え、快適に過ごせるようにしていきましょう。

花粉症のメカニズムと症状

花粉症は、花粉に対する体の過剰な防御反応が原因です。
特定の花粉が体内に侵入してきたとき、その花粉に対してIgE抗体という物質が作られます。IgE抗体は、マスト細胞とよばれる白血球の表面にくっついており、花粉が付着するとマスト細胞からヒスタミンを放出するよう命令を出します。


ヒスタミンはアレルギー反応を起こす物質です。ヒスタミンが鼻や目の粘膜に作用すると、鼻づまりや鼻水、目の充血など、花粉症の症状を呈するようになります。


また、花粉の種類によっては、花粉症を発症することで特定の果物に対してもアレルギー反応を起こします。これは「口腔アレルギー症候群」と呼ばれ、口の中がかゆくなる、しびれる、むくむなどの症状が特徴です。

花粉症の治療

花粉症の治療は、症状を緩和させるものが中心です。代表的なものをご紹介します。

抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬は、くしゃみや鼻水に効果のある薬です。眠気の出やすさ、1日の服用回数、年齢などに応じて、個人個人に合うものを選択します。
今は眠気の出にくいものも多いので、お仕事や学校がある日でも使用可能です。即効性もあり、花粉症治療の要といえます。

抗ロイコトリエン薬

抗ロイコトリエン薬は、鼻づまりに効果的な薬です。
鼻の血管を広げて粘膜の腫れ・鼻づまりをおこす「ロイコトリエン」という物質が働かないようブロックします。抗ヒスタミン薬ほどの即効性はありませんが、続けて飲むことで徐々に効果が感じられるようになります。

点鼻薬

鼻づまりがひどい場合は、ステロイドの点鼻を使用します。ステロイドと聞くと「あまり長期間使うとよくない」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、花粉症の場合、毎日きちんと使い続けることが大切です。ステロイドの点鼻薬には即効性がありません。症状がひどくないうちから定期的に使用を続けることで、症状のピークをやわらげることができます。


ステロイドの点鼻とは逆に、「血管収縮薬」の点鼻は必要時だけの使用が望ましいです。あまり頻繁に使用していると、「薬剤性鼻炎」を起こしてしまいます。

まとめ

花粉症は、症状がひどいと日常生活に支障をきたしてしまうので、しっかりと治療することが大切です。さまざまなタイプの薬がありますので、個々人にあった薬を選びます。
花粉症の症状がひどく、より専門的な治療が必要だと判断した場合には、耳鼻科の受診をおすすめする場合があります。

参考

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