吐き気・嘔吐

吐き気・嘔吐の症状で「放っておけば治るだろう」と思う一方で、「どうしたらいいかわからなかった」「大丈夫なのか不安だった」という方はいませんか?
今回は、吐き気・嘔吐について、なぜ起きるのか、考えられる原因、検査・治療法などについてご紹介します。

吐き気・嘔吐と関連する病気と治療法

吐き気・嘔吐は、必ずしも胃腸の問題というわけではありません。食べたものや飲んでいる薬、いつからどんな症状なのかなどについて詳しく問診をおこない、体の状態なども診させていただき、ある程度の目処をつけていきます。


吐き気や嘔吐の原因として考えられる代表的なものをいくつかご紹介します。

胃腸の問題

まずは、胃腸の問題で吐き気・嘔吐が起きている場合、どんな病気の可能性があるのかご紹介します。

【急性胃炎】

アルコールの飲みすぎ、辛いものなど刺激物の食べすぎ、薬(痛み止めなど)といった原因で、胃に炎症が起きたものです。胃の痛み、吐き気、嘔吐、みぞおちの不快感などの症状が出ます。
一時的な症状で自然に改善することもあれば、胃から出血をおこして処置が必要になることもあります。

【胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃食道逆流症】

海洋は、胃や十二指腸の壁に炎症を起こした状態のことです。アルコールやタバコ、薬(痛み止め)、心身のストレス、ピロリ菌などが原因で生じます。
一般的に、胃潰瘍は食後に、十二指腸潰瘍は空腹のときに痛みやすいといわれていますが、必ずしもそうとは限りません。みぞおち周辺の痛み、吐血、黒い便といった症状が出ているときは、胃カメラで詳しく検査することをおすすめします。
胃食道逆流症は、胃酸が胃から逆流して食道の方へ上がってくることで、食道の粘膜を傷つけている状態です。中年以降の男性、高齢の女性に多く発症します。こちらも、胃カメラで食道の状態を確認して診断します。

【腸閉塞(イレウス)】

腸閉塞(イレウス)は、何らかの原因で腸が詰まり、便が出なくなった状態です。
吐き気や嘔吐のほか、腹痛、腹部の張り、発熱などの症状が出ます。食べ物・飲み物をとらずに胃腸を休ませることで改善することもありますが、場合によっては手術が必要です。
必要に応じ、対応可能な医療機関へご紹介します。

その他の問題

胃腸以外の問題でも、吐き気・嘔吐を起こす病気はさまざまです。

【食中毒・食あたり】

食中毒・食あたりでは、原因となった菌やウイルスを体の外に出すための防御反応として、吐き気・嘔吐が起こります。吐き気のほか、腹痛や下痢、発熱など、原因によって症状はさまざまです。
どんなものをいつ食べたかなど、問診によって何が原因になっているか判断します。

【メニエール病】

メニエール病は、耳の中のリンパ液が増えることでめまいを起こす病気です。
めまいに伴って吐き気を感じる方、めまいと吐き気を定期的に繰り返している方は、メニエール病かもしれません。メニエール病の診断には、目の動きを見たり、聴力検査をしたりする必要があります。疑わしい場合には、耳鼻科の受診をおすすめします。

【ストレス】

心身のストレスによって吐き気を生じることもあります。
「セロトニン」というホルモンをご存じですか?セロトニンは9割ほどが腸で作られ、セロトニンが働くためのスイッチ(受容体と呼ばれます)も腸内に多く存在します。腸内のセロトニンスイッチが過剰に押されることで、胃腸の動きが激しくなり、吐き気や腹痛を感じるのです。
ストレスの原因を避けることが最も大切ですが、気持ちを和らげる薬や吐き気止めなどを使って対処することもできます。メンタルの専門的なケアが必要な場合には、専門医の受診をおすすめします。

【薬の副作用】

体内で効果が強く出すぎると、吐き気を催してしまう薬があります。一部の喘息治療薬・不整脈治療薬などが代表例です。こうした薬は、定期的に採血をして、副作用が出やすい状態になっていないか確認しなくてはなりません。高熱を出したときや脱水を起こしたときに、副作用が出やすくなることが多いです。この場合は、薬の中止・減量などで対応します。
また、抗がん剤や一部の抗うつ薬、痛み止めでも吐き気を催しやすいものがあります。この場合は、吐き気止めを使って対応することが多いです。

参考

当院では発熱外来・PCR検査を

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