脂質異常症

脂質異常症とは

生活習慣病の1つで、いわゆる「高コレステロール血症・高脂血症」です。
血液中の脂質が正常範囲から外れている状態の方は脂質異常症と診断されます。

脂質異常症の原因

脂質異常症の原因は、「脂っこいものの食べすぎ」と考える方が多いかもしれませんが、それだけではありません。

  • 食べすぎ
  • 運動不足
  • 飲酒、喫煙
  • ストレス
  • ホルモンの分泌異常
  • 閉経後
  • 薬の影響

脂質異常症には、このようにさまざまな生活習慣が関わっています。改善できる要因があれば改善しつつ、薬などでコントロールしていくことが大切です。
脂質異常症と聞くと「中高年の男性がなる病気」とイメージしている方が多いですが、実際にはそうではありません。若いやせ型の女性でも、脂質異常症を発症することはあります。


遺伝の要因による脂質異常症は「家族性高コレステロール血症」です。「黄色腫」という小さなコブのようなものが、肘やひざ、アキレス腱などにできることがあります。家族性高コレステロール血症の場合は、20代頃から動脈硬化が進行し、30代など若くして心筋梗塞・狭心症を起こすリスクが高いです。若いのにコレステロール値に異常があり、ご家族に脂質異常症の方が多い、若くして心臓の病気(狭心症や心筋梗塞)になった方がいるような場合には、家族性高コレステロール血症の可能性があります。

脂質異常症の症状と放置リスク

脂質異常症は、とくに自覚できる症状はありません。そして、気がつかないうちに脂質異常症によって動脈硬化が進行してしまいます。


動脈硬化を放置していると、将来的にさまざまな病気につながります。例えば、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、腎不全などが、動脈硬化によって引き起こされる代表的な病気です。


「ちょっとコレステロールが高いだけなら大丈夫」と思わず、脂質異常症を指摘されたら早いうちに治療を開始しましょう。

脂質異常症の治療

多くの生活習慣病に共通することですが、治療は「食事・運動・薬」の3本柱です。
食事と運動だけで、コレステロールの値をコントロールできるようになる方もいます。


食事は、野菜や果物、魚をとることが大切です。外食のときは1品魚料理を注文するようにする、ランチでは丼物やパスタなどの一品料理ではなく定食を選ぶなど、簡単なことから始めてみるとよいでしょう。


運動は、有酸素運動がおすすめです。ウォーキング、水泳、なわとびなどなんでもかまいません。運動をすることで、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が増え、動脈硬化の進行を抑える効果が期待できます。


食事や運動だけではコレステロールの値がコントロールできない場合や、動脈硬化など他のリスク要因がたくさんある場合には、薬も使用していきます。さまざまな種類の薬がありますので、個人個人に合わせて選択します。

参考

当院では発熱外来・PCR検査を

行っていません。

院内では引き続きマスクの着用をお願いします。

皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

9:30-10:00は電話が大変混み合っており電話が繋がりにくい状況となっております。

大変ご迷惑をおかけいたしますがお時間を改めてのお電話をお願いいたします。