睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は、寝ているときに呼吸が何度も止まったり、弱くなったりするのを繰り返してしまう病気です。男性の方が女性よりも患者数が多く、日本全体の2~5%程度の方は睡眠時無呼吸症候群だといわれています。

睡眠時無呼吸症候群の原因

さまざまな原因がありますが、最も重要なのは「肥満」です。
体重が10%増えるごとに、空気の通り道である気道が狭くなるタイプの「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」になるリスクが6倍にもなることがわかっています。


また、加齢も睡眠時無呼吸症候群の発症に関わる要因です。若いうちは男性の方が多いですが、加齢とともに男女差は小さくなっていきます。女性の場合は、閉経後にリスクが高まる可能性があります。


その他、舌や扁桃の大きさ、鼻中隔湾曲症など、体の要因で睡眠時無呼吸症候群を起こすことも知られています。

睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状は以下です。

  • 大きないびきをかく
  • 日中に強い眠気がある
  • 睡眠中の息苦しさ、窒息感がある
  • 口を開いて深く息を吸ったのち、短く息を吐くような「あえぎ呼吸」をしている

とくに睡眠中の窒息感と「あえぎ呼吸」は睡眠時無呼吸症候群の診断の助けになる情報です。同居されているご家族などから睡眠時の症状で指摘を受けた場合には、一度受診してください。

睡眠時無呼吸症候群を放置する危険性とは?

睡眠時無呼吸症候群は、ほかの病気との関連性もわかっています。


たとえば、呼吸が止まって酸素が行き渡らなくなることから、「もっと血液を巡らせよう」と心臓が過剰に働き、高血圧になります。
高血圧が続くと動脈硬化がすすみ、心筋梗塞や脳梗塞などに繋がるかもしれません。


心臓の働きが徐々に悪くなる「心不全」は、近年患者数が増えている病気です。心不全は睡眠時無呼吸症候群によって悪くなり、心不全によって睡眠時無呼吸症候群も悪くなるという悪循環に陥ってしまうことがわかっています。

睡眠時無呼吸症候群の検査と治療

睡眠時無呼吸症候群かも…と思われた方は、ぜひ当クリニックでご相談ください。

睡眠ポリグラフ検査が必要

睡眠時無呼吸症候群だと診断するためには、夜中の脳波やいびき、酸素飽和度などを測定する「ポリソムノグラフィー検査」が必要です。当クリニックでは、ご自宅でおこなえるポリソムノグラフィー検査を導入しています。いつものように自宅で眠るだけで検査ができますので、お仕事などで入院する時間が取りにくい方にもおすすめです。

治療方法

睡眠時無呼吸症候群と診断された方は、重症度などに応じて治療をおこなっていきます。


睡眠時無呼吸症候群の治療法として最も効果があるのは「CPAP(シーパップ)療法」です。
CPAP療法は、寝ている間に専用のマスクを着用し、そこから一定の圧力で空気を送り込むことで気道が塞がらないようにする治療です。
個々人の状態次第では、保険適用でCPAP療法を受けられます。


また、扁桃が大きい方、鼻中隔湾曲症の方などは手術がよい場合もあります。対応できる耳鼻科をご紹介します。軽症の方は、特殊なマウスピースで気道が塞がらないようにする方法もあります。


肥満の方は、重症度にかかわらず食事や運動習慣を見直して減量しましょう。

参考