アルコール性脂肪肝も、非アルコール性脂肪肝も、基本的な治療方針は同じです。
まず、食事内容に気をつけましょう。
食べすぎ、飲みすぎは肝臓に悪影響です。栄養バランスを整えることが大切になります。また、肥満の方は、減量することで肝細胞の状態を改善させられることがわかっています。5%〜10%程度の減量が目安です。たとえば、80kgの方であれば、4kg~8kg程度の減量が適しています。間食を減らす、カロリーのある飲み物を減らす、大盛りをやめるなど、簡単なところから始めるとよいでしょう。
脂肪肝の対策として、運動も有効とわかっています。
1日30分、週3回程度からはじめてみましょう。ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動でも、筋力トレーニングでも、どちらでも効果的です。ご自身の生活に取り入れやすいものを試してみてください。
薬物治療は、合併症に合わせて選択します。
糖尿病や脂質異常症がある方は、そちらの治療をしっかりおこなうことが大切です。生活習慣病はすべてが密接に関わり合っていますので、自覚症状がなくても、中断せずに治療を続けましょう。