人間が日常生活を送る上で、胃はとても大切な役割を担っています。主な胃の働きとして、次のようなものが挙げられます。
- 胃癌
- 食道癌
- 逆流性食道炎
- 機能性ディスペプシア
- 萎縮性胃炎
- 慢性胃炎
- ピロリ感染
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
これらの胃の働きのうち、いずれかが低下することで胃もたれが起こります。
上記のものが内的要因とすると、外的要因として胃もたれの代表的な一つは、食べ過ぎです。また、早食いや脂っこい食事が中心の食生活も胃もたれを起こしがちです。その他、ガムを多く噛んだり、炭酸飲料を飲み過ぎたりすることも胃の中に多くの空気を取り入れてしまいますので、胃もたれの原因となります。
さらに、胃もたれの原因となるのは食事だけではありません。睡眠不足や精神的に不安定な生活が続くことによるストレスも、胃もたれを引き起こす可能性があります。健康志向の中、食事に関しては気を付けている人も多いと思いますが、生活環境や生活サイクルのリズムにも十分気を付けていただければと思います。
胃もたれを引き起こす原因は、消化器疾患だけとは限りません。たとえば機能性胃腸症、別名「機能性ディスペプシア」と呼ばれる病気は消化器疾患ではありませんが、胃もたれにつながる病気の一つです。最近の研究によれば、機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)は、ピロリ菌感染による胃炎、肉体的・精神的ストレスの影響など、複数の要因が重なることで発症することが判明しています。